向き合うこと

気温低め。布団から出るのが億劫になる寒さだったけれど、朝一の打ち合わせがあったので起き上がって、関係各所と最後の調整をしつつ洗濯機を回す。少し曇り気味だけれど、結婚式で着たドレスを洗いたかった。

 

ここ数日、メンタルの具合も体の具合も悪くて嫌になってしまう。それに伴って夫への態度が悪い自分も嫌になる。夫は変わらずずっと優しい態度でいてくれるのに、一方で私は気分の波に左右されて、夫に対して笑いかけられたり無表情になったり目が見れたり見れなかったりで、態度がコロコロ変わってしまって良くないな。これがまた夫のストレスになったらどうしようと考えたりしてしまって、そんなことを考えるのも億劫になって消えてしまいたくなる。

あらゆることが全て面倒くさくなってきた。

 

夫のギャンブル依存症と借金が分かる前までの自分が、どんな態度や言葉や表情で夫に接していたか忘れてしまった。その時にはもう一生戻れないのだと思うと悲しくなる。だけどもう戻れないからこそ、今の夫とどう向き合うか、どう一緒にやっていくのかを考えていかないと仕方ないのだ。

 

たすかりたい

強風の吹き荒れる音で目が覚める。晴れてはいるけれど、洗濯物を干したら全て吹き飛ばされてしまいそうなくらいの強風だった。

 

昨日の夜、結婚式で飲みすぎたのか食べすぎたのか、はたまた幸せな空気感にやられたのか、久々に色々な人に「外行きの顔」のコミュニケーションをしていたからか、帰宅してから全体的に調子が悪かった。気持ち悪くて、お腹が痛い。今朝も、起き上がるのを諦めたくなるくらいぐったりしていたけれど、仕事の打ち合わせがあったので仕方なく起き上がってぼちぼち仕事を始める。

 

とはいえ、ほとんどなにも手につかないような状況で、頭もうまく働かず、作業依頼が来たものだけに対して対応していくような状態だった。

 

この前まで「THE鬱」みたいな状態だった夫が、今日も朝から起きて仕事できるようになって調子が戻ってきて良かった、ほっと安心したと思う気持ちもありつつ、なぜだかそんな夫に対して冷たくなる気持ちもあったりする。鬱の夫に対しては「とにかく回復に向けてどうにかしなくては」という気持ちが大きく、私の気持ちは置いてけぼりだったのかもしれないけれど、夫が元気になってくると今度は夫に対するぼんやりとした怒りとか冷たい気持ちが沸いてきて、自分の中で消化しきれず、うまく笑顔にもなれず、鬱屈とした気持ちが自分の中でぐるぐると渦を巻いて黒黒しい何かになって、頭から体の隅々まで侵食しているみたいな感じがする。

 

冷たい態度なんかとりたくない。家庭でくらい安らぎたい。だけど、気持ちは消化できなくて辛い。今度は私の方が鬱々としてきたなという感じ。

 

前に仕事でしんどくなったときに購入していた「完全自殺マニュアル」を本棚から取り出して机の上に置く。「読むとリアルな痛みを想像して自殺出来なくなる」で有名なこの本、私もその通りの効果を得られたので、なんとなく本当に精神的に追い詰められた際のお守りみたいな感じで所有し続けている。

背面想定の十字架のデザインが懐かしい。

 

ぼんやりと「たすかりたい」と思うけれど、もやに包まれてじたばたするだけ。

 

みんなしあわせ

いつもより早起き。

今日は私の友人の結婚式だった。夫も一緒に早起きして、私が身支度している間に朝食を支度してくれた。久々のメイクに時間がかかっていたので助かった。着ていくワンピースが後ろでリボン結びするやつで、私は上手く結べないので夫に結ぶのを手伝ってもらったのだけれど、夫は普通にリボン結びするのが下手で、何度やっても縦向きになってしまうので、諦めて会場で他の友人にやってもらうことにした。夫に見送られて出発。

 

新婦友人として参列したけれど、新郎新婦2人で参列者を楽しませようとしてくれているのをひしひしと感じる良いお式だった。旧友とも久しぶりに会えたし、お料理もすごく美味しかったし、お酒もたくさんいただいて、いい気分。披露宴では高砂にたくさんのお花が飾られていて素敵だった。ガラス製で筒型のフラワーベースに、たっぷりの生花がどさっと生けられていて、お花屋さんみたいだった。花に心惹かれる今日この頃。私もまた生花買おうかな。

 

休日がもう1日欲しい。

 

夫は今日GAに予定通り行ったみたい。良かったとか悪かったとかは特になし。とりあえずは今後も定期的に通うつもりでいてくれるとのことだったのでほっとした。

 

帰宅してダウンしている。なんとかシャワー浴びたけど、体に力入らないし、お腹の調子も悪い。早く眠りたい。

淡々

朝9:30起床。

私のメンクリがお昼からだったので、洗濯機を回しながら朝ごはんを食べて身支度する。夫が遅れて起きてきた。私の代わりに洗濯物を干してくれたので有り難かった。

素晴らしく快晴なのに、昨日の夜からメンタルの状態が優れず、頓服を飲む。陽の光が眩しすぎるのでサングラスをかけた。この何ヶ月かは外の光が眩しすぎてサングラスを常用している。平日日中、家にこもってPCばかり見ているから、瞳の光量調整バランスイカれてるのかもしれない。

メンタルクリニックまでは電車で40分くらい。移動している間に、別のツールにたらたらと文章を書き殴る。書いたらまた落ち込んできた。

メンクリに時間通りに到着。予約時間通りに呼ばれたので入室する。

いつも通り「この1ヶ月はどうでしたか」と主治医に聞かれた。いつもならあまり変わり映えないので話すこともほとんどなく、薬の処方をされて3分くらいで終わるのだけれど「とんでもないことが起きました〜」と切り出して、夫のギャンブル依存症と隠し借金が判明したことを報告する。

昨日、あらかじめ話しておきたい内容をノートに書き出していたので、あまり淀みなく話せたと思う。主治医は、うわあと驚きの表情を見せながら、とりあえず傾聴してくれた。今の主治医、腰が低くて物腰柔らかくて、傾聴と言葉が優しいので好きだったな。病院側の人事異動の関係で今日で最後なのだけれど…

この1ヶ月に起きたこと、自分の状態と薬の調整状況を一通り報告し終わる。主治医は「淡々と話してくださいましたけど、大変でしたね…」と言ってくれた。

夫のギャンブル依存症発覚後、夫の信用調査、夫のメンクリ探し、病院付き添い、自助グループへの参加など、五月雨式に動いていたことについて、「この短期間でよくそこまで行動されましたね…しかもお話の中で旦那さんを悪く言っていないっていうのに驚きました」と言われて、あー、確かに行動と報告の仕方に関しては、会社で業務をこなすのと同じように淡々としていたかもなと思う。夫を悪く言わないというのも指摘されて、そうか、と思ったりした。

頭の中では「裏切られた」「嘘を吐き続けられていた」「話してくれるほど信用されてなかった」という事ごとが渦巻いていて、ふとした拍子に涙が出るくらい精神きたしているのだけど。渦巻き続けたら仕事も手につかなくなる、夫が働けていない上に家賃生活費も払えないので、私が働かないわけにはいかないと思って、抗不安薬をぽりぽり齧りながら心と頭をなるべく平坦にして過ごしている。

同時に、ギャンブル依存症の知識を得るほど「本人ではどうにもできない病気」というのがセオリー、やるべきこともおおよそ決まっているしで、私のうつ病と同じようなものと認識しながら、今は夫の病気に向き合うしかないんだよなと半ば諦めの気持ちでいるのかもしれない。今後どうするかとかは正直あまり考えられていない。

先日、ギャンブル依存症の家族のための自助グループ「ギャマノン」に参加した際、私以外の方たちが割と大先輩(年配の方達)で、自分の息子がギャンブル依存症であるという人が多く、自分が最年少だったことを言うと

「若いカップルの場合は『別れる』ことを選択されることが多いのかなぁ…パートナーがいて、子どもがいて、みたいな【家族】がしっかり形成された人たちは向き合うしかなくて自助グループに参加されたりするのかもしれないですね」と言われて、それもそうか、と思うなどした。

主治医には、薬を調整してもらって診察終了。抗不安薬の頓服と、眠剤を増やしてもらった。

 

帰宅して、部屋の掃除をして、平日用の晩ごはんのおかずを作る。夫はバイクで出掛けたらしい。夕方から産婦人科だったのでまた外に出た。出がけに帰ってきた夫と入れ違いになった。今日は産婦人科で前回の検査結果を聞きに行った。ずっとデリケートゾーンがかゆいので検査してもらったのだった。

検査結果は細菌性膣症。風邪やストレスで免疫力が下がると発症しやすいらしい。原因に心当たりしかなくて、顔には出さないけど心の中で少し笑ってしまった。

薬をもらって帰宅。どれだけ薬体内に入れるんだ。

 

久々に外を歩き回って疲れた。

晩ごはんは適当にする。

 

 

殴った後に抱きしめて

夫、朝起床できず。

出社予定だったけれど、在宅勤務に切り替え。今週は昨日までは毎日起きれてた。先週は午後しか起きれなかったからまだマシになったほう。

明日、私のメンクリがあるので、この1ヶ月主治医に報告することをノートに書き出してみた。この1ヶ月で人生ひっくり返るような出来事が起きていて、ただ自分の対応速度も早くて、色々なことが平穏に戻りつつあるように見えている。ただ、それは状況のところだけであって、自分の心と体はかなりバラバラになってきた感があり、自傷が物理的暴力をもってでもしなきゃバラバラなままで千切れて崩壊してしまいそうだ。そうならないように日々薬と酒を飲んでやり過ごすけれど、衝動的な気持ちは高まりを見せているような気がしている。

 

こんなお天気のいい日はお散歩にでも行きたいなと思うほどの快晴だった。だけど今日も朝から晩まで仕事で椅子の上に縛られたみたいに座っていて、なんともいえない日常だ。

 

自傷が出来なくなってしまったから、他者から暴力を振るわれるなりぐちゃくちゃにされてしまいたい。仕事の上司と話している際、早くぐちゃぐちゃにして、最後優しい言葉をかけてくれないかななんて変な妄想をする。

 

だめになってきた。

 

だめになってきたのを自覚するのが苦痛で、また薬と酒を飲む。早く気絶したように眠ってしまいたい。

 

本当は暴れたい。

冷雨

朝、冷たい雨。

昨晩、寝る前に夫と話をしているうちに眠れなくなってしまったので、眠剤を追加して眠った。夫と積極的にコミュニケーションしたい・しなければという気持ちが空回っているような気がする。気持ちのアップダウンがあるので「したい」と思ってるうちにしなければ、後々取り返しがつかなくなりそうな気がして気が急いでしまう。

起床すると、私の体はぐったりとしていて、寝汗をかいたのか湿度が高かった。起床の直前に、寝坊して仕事の打ち合わせをすっぽかす夢を見たので、なんだか嫌な気分だった。

 

2月に入ってうつ症状が出た夫は、2月から先週にかけて朝ほとんど起き上がれない状態で、先週は午後ようやく起き上がれる状態だったのが、今週に入ってから朝起きるだけ起きてくれるようになった。それだけでも私の心持ちはホッとする。仕事しなくても良いので、朝起きてくれるというだけでなんだか少し安心する。

 

夫のことをなるべく焦らせたくはなく、ゆっくりでも少しずつでも状態が良くなったらと思っているが、自分の方が気負って疲れてしまい、精神終了までのチキンレースのような感じになってきた感は否めない。絶対に揺り戻しがあると思っていた方が良いと自分に言い聞かせながら、抗不安薬をぽりぽりとかじる。

 

私は私で、先月の夫の自白から精神状態が芳しくないのはもちろんなのだけれど、急性の外耳炎になったり、デリケートゾーンが痒くてたまらなくなったり、身体的な症状が出ていたりして参っている。体は自分で持て余すくらい丈夫な方だけれど、どれもこれも精神的なストレス起因なような気がしていて、さすがにストレス負荷がそれなりにかかっているのかもなと自覚するきっかけになって逆に良いのかもしれない。

自分のことも適度に労りたいと思ったりする。

 

夫がうつ症状を発症して間も無い時、私はただ夫が仕事のストレスでどうにもならないんだろうと思ったから「きみに何かあったら、私が養ってあげるね」なんて励ましになるのかどうだか分からないようなことを言ったけれど(夫は「『何か』なんてないよ」と言ったけれど)、夫のうつの症状が長引けば長引くほど、そしてそのあとに知ることとなった夫の裏切りのことを思うと、軽率に「養ってやる」なんて言うもんじゃなかったなと思うし、自分にもそんな覚悟到底なかったのだと思い知った。

 

結婚なんて、勢いがあればできるものだと思っていた節があるけれど、むしろ勢いがなきゃできないものだと思っていたけれど、結婚する覚悟なんて最初から私には全然備わっていなかったんだと今になって思うことが増えてきて、落ち込んでいる。

 

お天気雨のち薄曇り

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9:00起床。

夫が仕事に行く予定だったので、起床の妨げにならないようにと思って先にベッドを起き抜ける。私もあたたかいベッドの中にい続けてしまうと、いつまでも眠ってしまいそうだった。

昨日うだうだと眠り続けてしまったし、今日くらいは縦になりたかった。

10時過ぎには自宅を出ると夫が言っていたので、15分おきくらいに夫に声をかけるが、眉間に皺を寄せたまま起き上がらないので、もう今日は難しいのかもしれない、と思って自分の朝食の支度をする。

ゆで卵、はちみつトースト、ヨーグルト、コーヒー牛乳。

ハイライトを一本。

 

11時過ぎくらいに食べ終わって、もう一度夫に声をかけるけれど、やはり今日はもう行けないということだったので、寝かせておくことにする。

 

昨日やりたかったけれど出来なかった部屋の掃除をした。

全ての部屋に掃除機をかけ、クイックルワイパーで床を磨く。ついでに洗面台を磨き、風呂の排水溝のネットを取り替える。

毎週土曜日は自分の中で「掃除の日」として設定していて、平日一切掃除機などかけず、土曜にまとめて掃除するのだけれど、週に一度掃除機をかけてもすごい量の埃が出るので、人間生活しているだけでこんなに埃が生成されるのだなと毎度感心する。

掃除ロボットがいれば毎日自動で掃除してくれて、部屋も清潔に保たれるのだろうけれど、意外と自分で掃除するのが好きなのと、埃が目に見えて吸い取れることに快感を覚えているので、しばらく導入は見送りかなと思う。

料理や掃除などの家事は、自分が無心になれる貴重な時間なのかもしれない。

 

一通り掃除をし終わってから、リビングのソファに横たわり、妹とLINEしながらギャンブル依存症についての動画を見ていた。

本当は今日、ひとりででも都内に出掛けることも検討していたのだけれど、平日の疲れが酷く、とてもじゃないけど大勢の人混みにいくには体力がもたないと思ったので、断念した。

 

ただ、家にずっといても気分が落ち込みそうだったので、妹からのアドバイスもあり、タバコを買うついでに近所を散歩することにした。

 

夫に一言声をかけて外に出る。

 

遠くの方に雨雲みたいな黒い雲がいるものの、お天気は良くて、でも少し空気はひんやりとしていた。ただ、少し歩くと汗ばみ始めて、上着を脱ぎつつ歩く。

コンビニでタバコと烏龍茶を購入して、ゲームアプリのピクミンブルームの花が咲いているスポットを目指して行くことにした。

ひたすら歩いていると少し心地良くなる。少し波立つ気持ちが凪いでくるくらいになって、散歩に出て良かったと思う。

まだ引っ越して間も無くあまり土地勘のない近所の見慣れない景色をぼんやり眺めたりしながら、音楽を聞きつつぐるぐると歩いた。

ピクミンブルームのお花のスポットはところどころに分散しているので、花が咲いている方を目掛けてただひたすら歩く。

 

歩きながら、浅く少し思案したりする。

 

この町に住むと決めた時は、幾分希望に満ちた気持ちだったけれど、今は生活の不安の方が勝ってしまっていること、そのことへの悲しい気持ち。

先日、伯母から結婚報告に対するお祝いの連絡をもらった時「幸せそうな写真で嬉しかった」と言われたことに対して、素直には喜べなかったことへの虚しい気持ち。

自分もしっかりしなければ、生活が立ちゆかなくなるかもしれないことへの不安。

「結婚する」ことへの覚悟が自分には足りなかったのではないか、

自分が幸せになって満たされれば良いと思っていて、相手がままならなくなったときのことなぞ何も考えていなかった、そんな自分は浅はかではなかったのだろうか、という恥じる気持ち。

 

1時間半くらい歩くと、いつの間にか知っている道に戻っていて、このままいくと家に帰る道になってしまうところにきた。

でもなんだか帰るのが嫌になって、家の前を通り過ぎて知らない方知らない方へと足を伸ばした。

 

このままどんどん歩いて、もっともっと遠くへ行ってしまおうか。

 

そんな考えが頭をよぎったりしたけれど、日が落ちて寒くなってきて、足もいくらか疲れてきたところでGoogleMapを開いて帰り道を検索した。

 

帰る途中、近所の神社によってお参りした。

神頼みできるようなことは何もないのだけれど、拝みながら「これは自戒だ」と心の中で思う。

 

何が自戒なのかも分からない。

この頃は常に頭の中がとっ散らかっていて整理がつかない。

何か言葉にすれば、整理もできるかもしれないと思って、久々にブログなど始めてみようと思った。

いつまで続くかも分からないし、全然続かないかもしれない。

とにかく、自分の中に渦巻いているだけの思考を吐き出しておきたい。

 

午前3時の、あの頃の青い夜の、続きの悪夢を見ているのか、

あるいは地続きを生きている。